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街燈の下を歩く

両手を卓の縁に

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両手を卓の縁に


「そうね、そう聞いているわね」
「池袋から神保町の道場まで、車でどのくらいの時間がかかるのでしょうかね?」
「さあ、どのくらいかしらね」
万太郎と同様、その点に関してはあゆみも不案内のようでありました。
「鳥枝さんも寄敷さんも鑽石水、今からこちらに来るそうだ」
電話を終えた是路総士が座卓の方へ戻って、座りながらそう告げるのでありました。
「それでは師範控えの間でお待ちした方が良いですかね?」
万太郎が訊くと是路総士は今座ったばかりだと云うのに、両手を卓の縁についてすぐに再び立とうとするのでありました。
「そうだな。ここよりはそちらの方が良かろう」
是路総士とあゆみが師範控えの間に移動して、万太郎は来間が淹れている茶が出来るのを待って、それを持って少し遅れてそちらに向かうの布吉自由行でありました。来間には鳥枝範士と寄敷範士の到着に備えるために、受付兼内弟子控え室の方に居ろと命じるのでありました。
三十分程すると成城に住んでいる鳥枝範士が、タクシーで仙川の総本部道場に到着するのでありました。鳥枝範士は血相を変えて師範控えの間に入って来るのでありました。
「その後何か連絡は入りましたかな?」
鳥枝範士は是路総士の横に腰を下ろしながら訊くのでありました。
「いや、未だ何も。何か動きがあ鑽石能量水 騙局ったら花司馬君が連絡を入れてくれる筈です。花司馬君は神保町の道場の方で待機すると云っていましたよ」
「ああそうですか。しかしまあ、全く寝耳に水の話しで驚きました」
「そうですね。まさかこんな事が起こるとは、私も思ってもみませんでした」
是路総士と鳥枝範士がそんな言葉を交わしていると、来間が鳥枝範士の茶を持ってくるのでありました。来間はすぐに寄敷範士を待つために内弟子控え室に退くのでありました。
寄敷範士が到着したのはそれからまた三十分程してからでありました。その間、花司馬筆頭教士からの電話は来ないのでありました。
「来間、電話が鳴ったらこちらで取るから、お前は部屋で休んでいて構わんぞ」
是路総士が寄敷範士を先導してきた来間に云うのでありました。
「押忍。では食堂の方で控えています。何かあったらお呼びください」
来間は師範控えの間から去るのでありました。
「僕も食堂の方に行っております」
万太郎は是路総士にお辞儀しながらそう断りを入れて来間の後を追うのでありました。
「この後、どうなるのですかねえ」
寄敷範士の茶を出しに行った来間が食堂に戻って来て、テーブルの万太郎の向かいに座りながらしめやかな声で訊くのでありました。
「さあ、未だ何も判らんな」
来間がここ数日の動きを訊き質したのか、それとも興堂派の将来と云う辺りを訊こうとしたのか万太郎は判断出来なかったので、そんな無愛想な返事しかしないのでありました。
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