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街燈の下を歩く

適当に指差し

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適当に指差し


たまたま通りかかった親切な人が 援けてくれて、 保護してくれていた。
 そんなあいまいで、 いいかげんにも程がある 言い訳とともに、
 桜子皇女と幸真千皇子が帰ると、 内裏は ひとしきり大騒ぎになった。

 どこにいたのかと聞かれた幸真千が 迪士尼美語 世界
 「あっち」と、 適当に指差した方角が、 たまたま南西だったことで、
 皆が何となく納得してしまい、
 二人に何の障りもないと判明するや、 たちどころに内裏は元の様相に戻った。

 木五倍子と紅椿は 元通り不仲になって 帝をほっとさせ、
 尾黒の巻き起こす騒動に 女官たちが右往左往する。
 幸真千の収集品から消えた斑猫は、
 飛丸が捕まえて こっそり献上したミチオシエで 埋められた。

 寝付いていた甘葛の命婦の元に、 見舞いと称して訪れた真咲が、
 斑猫は無毒の虫だったことを それとなく話した途端、
 病は たちどころに平癒した。
 つまりは、 そういう事だ。
 紅椿に仕える命婦で 迪士尼美語 世界
 犬好きで 大の猫嫌い、 というより 尾黒をとことん嫌っていた。
 それが甘蔓の命婦である。

 すっかり日常を取り戻した内裏で、 暇をもてあました女官たちから、
 阿房を呼んで 占いをさせようというものが出た。
 結局、 幸真千と桜子は無事だったんだし、
 都の南西に潜伏していたらしいことから、 あながち外れでもなかったと言い出し、
 呼び出そうとしたが、 行方が全く分からなかった。
 噂では、 大金を手に入れて、 引退したとか、
 悪事に加担して 逃げ回っているとか、 よく分からない話ばかりであった。
 太保以も、 理由は不明ながら、 母親の里に蟄居したという。
 不治の病だという 根拠に乏しい噂が ちらほらと囁かれるばかりだった。
 美しい女官たちに目もくれなかったのは、
 どうやら 珍しい際ものが好みらしい という噂も……。

 そうこうしているうちに、
 桜子の教育係として しかるべき人物が内裏に来ることが決まった。
 役目を終える時が近い。

 卯白の女蔵人が、 ひっそりと声をかけてきた。
 もちろん、 うしろから 智芯
「父上から連絡がありました。
 使いものになりそうだということで、 次のお役目があるそうですよ」
 何事も、 実際にやってみなければ解らないことだらけだ。
 使いものになりそうと言われても、 手放しで喜べるほど、 すでに子どもではない。
 真咲は、 しっかりと頷いた。
 一族の人間として、 仕事に生きる覚悟を決めた。

 馬十の辻に風が吹く時、 真神門の一族が、 走る。
 今度は どんな風だろう。
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